農業女子vol.7 加藤恵子さん
「農」を楽しむ直売所オープン


キラリと輝く感性で地域の農業を盛り上げる“農woman”を取材!

2016.4.18

都筑区で代々農家を営む加藤家。夫で都筑ファーム代表の加藤之弘さんは、小学校の社会科の教科書にも登場する「都筑の顔」のような農家さんです。4月に都筑ファームが直売所をオープンすると聞き、加藤恵子さんにお話を伺いました。

加藤さん

親しみやすく柔らかい笑顔が印象的な加藤さん。都筑区折本町のハウスで

「都筑ファーム」は4月29日、港北区新羽町に直売所を開きます。一番の魅力は、土づくりからこだわった鮮度抜群の野菜を買えること。「味に驚いてもらえうような直売所を目指したいですね。野菜のおいしさはどこにも負けない自信があります」と加藤さん。「野菜は土が命」といい、堆肥から自分たちで育て、土壌の分析も小まめに行っているのだとか。野菜が育つ土を布団にたとえ、「ふかふかのあったかいお布団で眠ったら気持ちがいいように、ふかふかの土に種をまくと元気な苗が生えてくるんですよ」。
営業時間中は、野菜ソムリエが常駐する予定で、野菜のおいしい食べ方や栄養のことなどを聞けるのがうれしい。

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都筑ファームの生産者たち。30~40代を中心に、都筑区の農家13軒が直売所を協同で運営する

これまで3人の子どもを育て、長男の竜平さんは2年前に就農。「これからは食で子育てを応援したい」と、昨年ジュニア野菜ソムリエや食農教育マイスターの資格を取りました。生産者ならではの知識と子育ての経験も加え、直売所では野菜のおいしい食べ方や室内でできる簡単な野菜の作り方を伝えたいと計画中です。

野菜講座のほか、都筑ファームのネットワークを生かした収穫体験も練っているそうです。1軒の農家では難しいことも、グループだからこそできることがあると考えています。目指すは、「農」を楽しめるイベント型の直売所。買うだけじゃない、野菜を知って楽しむ、都筑野菜の新たな発信拠点になりそうです。

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長男の竜平さん(左)。「これまで家庭で積み重ねてきたことを生かして、生産者と消費者の架け橋となってほしい」とお母さんにエールを送る

都筑ファーム直売所

住所:港北区新羽町2295-1
市営地下鉄新羽駅から徒歩12分ほど。大竹バス停そば。駐車場あり
TEL:045-877-3639
営業:4月29日(金)オープン金~日 14:00~17:00

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