まちづくりびとに聞く!<2>
歌とダンスでまちを盛り上げ
都筑クラブ代表 杉本周子さん


食や地域づくりへの想いを届ける、2016年新春インタビュー

2016.1.27

港北ニュータウンを拠点に、まちづくり、文化づくり、人づくりを志す市民団体「都筑クラブ」の代表をしています。8月の最終日曜日にセンター南駅前のスキップ広場で開く「星空のコンサート」は、毎年大勢の方に楽しんでいただいています。

星空のコンサート

1999年から続く「星空のコンサート」は野外で本格的な音楽が楽しめる。写真:都筑クラブ提供

私自身は、ずっとミュージカルをしていて、子どもができるまで全国を飛び回っていました。もう一度舞台に立ちたい、という思いが募る中で、2004年に妊婦生活をテーマにしたミュージカルを企画しました。これが、地域を拠点にした舞台の始まりです。

ママたちのネットワークで育児ミュージカル実現

3人の出産を経て2013年、育児体験をもとにしたミュージカル「IKUMINS(イクミンズ)」を青葉公会堂で上演しました。脚本と演出、作詞を自ら手掛け、出演は地元で育児中のママや子どもたちです。子ども3人分の幼稚園のママたちのつながりができていたので、出演者はみな口コミで集まりました。

イクミンズ

育児をテーマに地域のママたちが生き生きと舞台に立つ。
写真:育児ミュージカル実行委員会提供

昨年11月には、都筑公会堂で2回目の公演が実現しました。
寝かしつけやおむつ替えといった育児に奮闘する日々、幼稚園入園で感じる寂しさ、PTA選出など、自らの経験や見聞きする話を題材に、楽しく描いています。

来場者の方には、「明日から子育てを頑張る勇気をもらいました」「共感する歌がいくつもあり、感動しました」「ママたち一人ひとりが輝いていてうらやましくなりました」などと感想をいただき、喜んでいただきました。

舞台は、出演だけでなく、ママたちの中から、振付や衣装を作れる人が見つかり、ママたちの力を生かしてつくり上げました。結婚や出産を経て、仕事としては続けられなくなったけれど、特技を生かしたい、という思いを持っていらっしゃいます。そういった方々の、隠れたスキルを掘り起こしていく取り組みをしていきたいです。

2度目の公演では、地産地消も題材に取り入れました。都筑区で生産が盛んな小松菜のおいしさを伝える「小松菜プロジェクト」とタイアップし、都筑区ならではの小松菜を使ったお雑煮作りも紹介しました。地域のことを知るきっかけになればと思います。

モットーは楽しむこと!

今年挑戦したいのは、ミュージカルソングの「花のPTA」を全国に広げることです。私のモットーは楽しいことをすること。PTAは面倒だとか、やりたくない、といった声が聞かれますが、地域の人とつながったり、自分のスキルを生かしたりと、新しい世界が広がるということを感じてもらえたらと思います。

杉本周子さん

明るい人柄で周囲を巻き込み、まちを盛り上げる杉本さん

もうひとつは、地元の「えだきん商店街」のマスコット「えだきんぎょ」の応援団をつくり、メジャーに押し上げることです。「都筑区といえば、えだきんぎょ」と知られるように、歌とダンスで盛り上げていきたいです。

都筑クラブ

都筑区で活動するまちづくりボランティアの団体。1998年に発足し、毎年夏に開催する「星空のコンサート」は、センター南の夏の風物詩となっている。
HP:http://tsuzukiclub.net/index.html

IKUMIS(イクミンズ)

育児ママたちによる育児ミュージカル
HP:http://bwave.biz/ikumins/

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